【アトピーを修復する栄養素】

アトピー性皮膚炎に悩んでいる方の多くが、「何を塗るか」「どんな治療をするか」に意識が向きがちです。しかし実際には、皮膚の状態は“体の内側”の影響を強く受けています。つまり、アトピーの改善には栄養という視点が欠かせません。

整体の現場でも、「食事を見直しただけでかゆみが軽減した」「肌の回復が早くなった」というケースは少なくありません。今回は、アトピーを修復するうえで重要な栄養素について、整体の視点からわかりやすく解説していきます。

まず大前提として、アトピーの方の体では「皮膚のバリア機能の低下」と「慢性的な炎症」が起きています。この2つを同時にケアすることが重要になります。

そこで欠かせないのが「タンパク質」です。皮膚はタンパク質から作られており、不足すると肌の再生力が落ちます。特に、肉・魚・卵・大豆製品などからバランスよく摂取することが大切です。

ただし、消化吸収力が落ちている方も多いため、よく噛むことや、胃腸の状態を整えることも重要になります。整体では内臓の働きにもアプローチすることで、栄養がしっかり使われる体を作っていきます。

次に重要なのが「脂質」、特にオメガ3脂肪酸です。青魚(サバ・イワシなど)に多く含まれるEPAやDHAには、炎症を抑える働きがあります。逆に、揚げ物や加工食品に多いオメガ6脂肪酸を摂りすぎると、炎症が強まりやすくなるため注意が必要です。

現代人はこの脂質バランスが崩れていることが多く、アトピーが改善しにくい一因となっています。

さらに「ビタミンA」も欠かせません。ビタミンAは皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあり、不足すると肌の乾燥やバリア機能の低下につながります。レバーや卵、にんじん、かぼちゃなどに多く含まれています。

そして「ビタミンC」は、抗酸化作用とコラーゲン生成に関わる重要な栄養素です。炎症によってダメージを受けた皮膚の修復を助けるため、積極的に摂りたい栄養素の一つです。果物や野菜からこまめに補給することがポイントです。

「亜鉛」も見逃せません。亜鉛は細胞の修復や免疫機能に関与しており、不足すると傷の治りが遅くなったり、炎症が長引いたりします。牡蠣や赤身の肉、ナッツ類などに含まれています。

ここまでが“皮膚の修復”に関わる栄養素ですが、実はそれだけでは不十分です。

アトピーの背景には「腸内環境の乱れ」があるケースが非常に多いです。腸は免疫の約7割を担っていると言われており、腸内環境が悪化するとアレルギー反応が強く出やすくなります。

そのため、「食物繊維」や「発酵食品」も重要です。野菜、海藻、きのこ、味噌、納豆、ヨーグルトなどを日常的に取り入れることで、腸内環境を整え、炎症が起きにくい体を作ることができます。

また、「鉄分」も意外と重要です。鉄が不足すると酸素の運搬がうまくいかず、細胞の回復力が低下します。特に女性は不足しやすいため注意が必要です。

整体の視点では、こうした栄養素を“摂るだけ”ではなく、「使える体にすること」が重要だと考えています。

ストレスや自律神経の乱れがあると、消化吸収がうまくいかず、せっかくの栄養も活かされません。実際に、同じ食事をしていても、体調によって吸収率は大きく変わります。

整体では、体の緊張を緩め、自律神経を整えることで、胃腸の働きを高め、栄養がしっかり吸収される状態を作ります。これにより、内側からの回復力が高まり、アトピーの改善につながっていきます。

アトピーは外側からのケアだけでは限界があります。
「何を塗るか」ではなく、「何で体を作るか」。

この視点を持つことが、根本改善への第一歩です。

もし今、なかなか改善しないと感じている方は、一度“栄養と体の使い方”という視点から見直してみてください。整体と栄養を組み合わせることで、これまでとは違う変化を感じられる可能性があります。

みちる整体院 中野院
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