女性がばね指になりやすい理由

今日は、女性がばね指になりやすい理由についてお話していきます。

〇ばね指とは?
指を曲げ伸ばしする際に引っ掛かりを感じたり、曲げていた指を伸ばす時に「カクン」とばねのように急に戻るような状態のことです。ばね指になる主な原因は指の使い過ぎやホルモンバランスの変化、むくみなどで腱と腱鞘が炎症して起きています。
一般的には女性の方がなりやすく、
女性は40〜50代で急増し、男性は50〜70代で徐々に増えていきます。

では、なぜ女性の方がばね指になりやすいのか。
理由は3つあります。

〇女性がばね指なりやすい理由
1. 解剖学的な違い
女性の腱鞘は平均的に男性よりも小さく、同じような負荷がかかった場合、女性の方が腱鞘炎を起こしやすくなります。また女性の手の靭帯や腱は、男性と比較しても柔軟性が高い傾向があります。この柔軟性があることで、腱鞘との摩擦が増加して炎症を引き起こしやすくなります。

2. ホルモンバランスの影響
特に女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンが関係しています。
このホルモンは女性に多く存在しており、月経周期に合わせて増減をしお互いに影響し合って女性の身体を支えています。
中でもエストロゲンには血管や筋肉、骨、関節などの身体の様々な組織の柔軟性を保つ働きがあります。ですが月経や妊娠、更年期になるとホルモンバランスが崩れ、腱や腱鞘に問題が起こるようになってしまいます。

3. 女性特有の生活習慣
家事や業務内容によっては手指を酷使するものも多く、それがばね指に関係していると言われています。例えば洗濯物、掃除機をかける、料理、事務職などが関係していると言われています。特によく使うのが親指です。
繰り返しの作業は指の屈筋腱に負担がかかりやすく、また水仕事も多いため血液循環が悪くなるのも要因の一つです。

〇まとめ
いかがでしたか?
女性の方が解剖学的にも、生活習慣的にもばね指のリスクが高くなります。
私も以前経験がありますが、当たり前に使っている手が、急に使えなくなるのは想像以上に不便でした。
違和感やむくみ感を感じる方は、早めに信頼できる治療院、病院に相談されることをおすすめします。

【中野院】
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